ハンドメイズ・テイル/侍女の物語ネタバレ感想!シーズン1第1話
あらすじ
圧政国家ギレアドでは、数少なくなった生殖能力のある女性に侍女という役目を与えていた。
侍女の一人であるオブフレッドは、大物の司令官と不妊の妻の子を宿すために彼らに仕えながら、実の娘との再会を夢見て懸命に生き延びようとする。
というわけで、見ましたよ、問題作!
そしてどっぷりハマりました!
あらすじの時点で謎だらけ。
不妊の妻の子を宿すってどういう意味? とか、すでに娘がいる? とかの疑問はおいおいわかってきます。
以下、ネタバレ感想です!
まだ見てない人は、実際にドラマを見ながらこの記事を読んでくださると嬉しいです。
ちなみに今日の動画のおともはココアラテ。
逃走劇
パトカーのサイレンの音が鳴り響く不穏な始まり。
どうやら主人公たちは親子で逃げているらしい。娘もここにいますね。
夫は後に残りましたが、銃声が響きました。まさか打たれて死んだ……?!
とにかく娘を連れて逃げるしかありません。こんな小さな子を連れて逃げ切れるのかな。はらはら。
一瞬助かったかと思ったけど、やっぱり捕まっちゃったよ!!!
子供と引き離すのはやめてあげて! この時点で泣けちゃう。
そして主人公は連れていかれてしまいました。
冒頭から衝撃的でした。状況もよくわからないし、BGMも怖いし、とにかく緊迫感と混乱が伝わってきます。
主人公はなぜ追われているのか。捕まった後どうなるのか。娘はどこへ行ってしまったのか。
侍女
場面は一転、薄暗い部屋の窓際に女性が座っています。どうやら主人公のようです。命は助かったみたい(そりゃそうだよ主人公だもの)。
すでに侍女っぽい格好になってますね。冒頭は現代の服だったのに、急に昔の服装。時間が逆行してるのかな。
独白で部屋の中を説明しているみたいです。
割れにくいガラス。脱走防止用ではない。侍女は逃げられない。
逃げられないってまた不穏だな。
そして出てきました「儀式」というワード。
わたしの名はオブフレッド
最初はわからなかったんですが、どうやらオブは「of」のこと。つまりオブフレッドとは、「フレッドのもの」という意味らしい。フレッドとはこの屋敷の主人の名前。本来の名前も奪われ、ただの付属品として扱われる。個性とか自我とかを否定されているんですね。
そしてさらっと爆弾発言。この屋敷はオブフレッドにとって二か所目とのこと。侍女は子供を産むための道具らしいんで、つまり子作りが二か所目!
え、それって前の屋敷ではセックスしたの? それとも人工受精とか体外受精?
お願いだから後者であってくれ。
冒頭で主人公は夫らしき男と逃げてたでしょ? 夫いるのに他の男の子を産まされるのかよ! えげつねぇ!
なお、奥様のセリーナは美人。顔はすごく私の好みだけど神経質そう。
奥様の態度を見る限り、侍女は望まれてやってくるわけではなさそう。代理出産だったら夫婦が他の女性に依頼するじゃないですか。代理母も感謝されるじゃないですか。でも、どうやらそんな雰囲気ではない。
屋敷の主であるウォーターフィールド司令官も現れましたが、ぎくしゃくした雰囲気。司令官に望まれてやってきたわけでもない? それともセリーナが怒ってるからそれに合わせてるのかな。
登場人物たちの受け答えが聖書の言葉や聖職者が使いそうな言葉で統一されていますね。発言の自由もあまりなさそう。
そして立ち去り際の奥様の言葉。
私はやられたらやり返す
こわっ!
オブフレッドも自分の意志で来たわけではないのに、この対応酷くない?
でも奥様からしたら許せない女が現れたってことなんでしょうね。オブフレッドは夫がいるのに他の男の子供を産まねばならない。奥様のセリーナは夫の子を他の女が産むことに耐えなければならない。二人ともつらいな……。
儀式の日
そして時間軸はもどって、今日。
伝統的な価値観を守るのが戦いの目的だった
ここの人たちは昔ながらの生活を守っているらしい。パンも手作りだし、女中もいる。服が古典の世界なのもこの理由からなんでしょう。見ている分には好きですが、昔の暮らしを再現するのは大変だろうな。
あと、お金が切符みたいになってる! 見たことないけど、戦時中の日本の配給券ってこんな感じ?
買い出しに行く際に、司令官の運転手ニックと遭遇。身分が低いと女も支給してもらえないんだってさ。女は支給品だってことにびっくり。
さて、外に出ましたよ。
オブフレッドいわくクソ女とのことですが、オブグレンって侍女、かわいくない? この女優さんも私好みの顔してるなぁ。
幼い女の子たちがいるー! 娘を思い出しちゃう主人公。もしかして娘も大きくなったら侍女にされちゃうのかな?
買い物中の会話によると、侍女は文字を読むのも禁止みたい。川沿いには死体がつるされています。オブグレンとも監視しあう仲。独裁国家の恐ろしさがじわじわと侵食してきます。
侍女の学校(ラケルとレアのセンター)
回想が入り乱れてて混乱しますが、格好からして主人公は娘と引き離された直後のことを思い出しているんですね。
侍女たちが集まって講義を受けています。そこには大学で一緒だったモイラの姿も。モイラさん、レズビアンなのね。
この世界は不妊に悩んでいるようです。現在も先進国は出生率が低めだと思うんですが、それとはくらべものにならないくらい子供が出来ない。
さて、「ビルハ」と「ラケルに仕える女」というワードが出てきました。旧約聖書に出てくる女性の名前だそうです。
ヤコブの妻になったラケルには、子供が長い間生まれなかったので、ラケルは、当時の一般的な社会の慣習に従い、自分の女奴隷(ビルハ)をヤコブにそばめとして与えて、子を産ませた。(Wikipediaより)
つまりラケルとは奥様のこと、子供を産んだビルハが主人公たち侍女にあたる、ということですね。
「レア」とは、ラケルの姉です。レアは子沢山だったそうな。
教師役のおばーちゃんが恍惚と教鞭たれてますが、怖いよ、狂信者だよ。
逆らった子が電撃びりびり棒でお仕置き&強制連行。帰ってきた時には右目が! ない!
産む動物に目は要らない
ひえええええええ!!!
同性愛者は処罰され、不完全女性はコロニー行き。不完全ってのは生殖能力がないことを言っているのか?コロニーってどんな場所なんだろう。
あとびっくりしたのが、レイプされたら誘惑した女の方が悪いんだって!
んなわけねーだろ!!!
儀式が始まるよ
主人公がお風呂入ってたけど、左耳にナンバーの入った赤いカフスしてません? まるで家畜につけるタグみたいな。
そして儀式。
うん、わかってたけど。
なんとなくそうじゃないかなって気はしてたけど。
儀式=セックスだったよ!!
人工授精でも対外受精でもなく、直接妊娠させるやつだったよ!!
神々しいBGMが流れていたのに笑ってしまった。なにこの体勢。奥様のぱっかーんした股の間に侍女が入って、両手を握りしめる。司令官は両手を腰に当ててぱこんぱこん。
三者三様のこの表情。特に奥様のがらーんとした顔。
誰も喜んでなーい! シュールすぎて笑える!
よくこんな状況で射精できるね?
なんだこの喜劇、と思って見ていたけど、役者さんたちの演技は良かったですね。ちなみに事後に横になってても妊娠率はあんまり変わらないみたいよ。
性交後、体から精液が流れでる、臭いがする、てのは生々しい表現だなぁと思いました。そりゃいてもたってもいられず部屋を飛び出しちゃうよね。
外に出たら運転手のニックがこちらを見てました。偶然外に出てただけだとは思うんですが、ニックは何考えてるんだろな。主人公のことどう思ってるんだろう。
ジャニーン発狂
再びラケルとレアのセンターの回想。
右目を失った女の子はジャニーンというらしい。厳しい環境に耐えられず、言動がおかしくなっています。
それだけ酷い環境ということですね。逆らえば電撃びりびり棒。右目をえぐられる。集団レイプされたことを告白しただけでも辛かっただろうに、みんなから「おまえが誘惑したせいだ」って責められる。そりゃ現実から逃げたくもなるよ。
救済の儀
再び現在。運転手のニックの様子を伺うオブフレッド。昨夜思わず家から出たところを通報されないか警戒しています。「目」という国のスパイがあちこちに隠れているんだそうな。こういうところも独裁国家の恐ろしさ。
でもマグロを頼んだ方がいいよなんて、オブフレッドも冗談好きですね。ニックをからかったりして、彼が本当にスパイだったらどーすんの。(ニックはマグロ嫌い)
そして救済の儀とやらで集まった侍女たち。
ジャニーン妊娠しとるやんけ!
オブフレッドの友人モイラは死んだらしい。ショックで茫然となるオブフレッド。儀式中もふらふらしています。
狂信者おばさんのリディアがしゃべりだしたとき、オブフレッドの顔すごくなかった? いっちゃってなかった?
泣いてるリディアおばさんも怖かったけど。
リディアおばさん、体制側の人間だけど、心は純真そう。だからこそ狂信者であり、自分は侍女たちを助けているんだと本心から思ってるんだろうな。こわ。
円状に並ぶ侍女たち。中心にレイプ犯の男。集団執行だって。侍女は彼に何をしてもいいんだって。
真っ先にレイプ犯を蹴っ飛ばすオブフレッド。こわいよ! 狂気に満ちた行動にびっくり。この国の制度に反発を抱いているはずなのに、その制度に従ってレイプ犯も殺しちゃうの? それでいいの?
友人のモイラを亡くしたショックで自暴自棄になっているのかもしれない。今まで散々辛い思いをしたからそれが爆発しちゃったのかもしれない。でも、だからと言って犯罪者を集団リンチとは。
ジャニーンが一人だけ腹を撫でて幸せそうに笑ってましたね。こんな揉みくちゃな集団の中に入ったら、お腹に誰かぶつかっちゃうかもしれないからその判断は正しい。けど幸せそうなのが恐ろしかった。侍女たちの集団リンチとジャニーンの笑顔のコントラストにぞっとしました。
そしてレイプ犯、無事死亡。侍女たちには返り血が。
オブグレンがいいやつだった
回想シーン。オブグレンが妊娠したことを喜んでくれるモイラ。一方のオブフレッドは不安そう。流産や乳児死亡の多い世界らしい。そりゃ怖くもなるよね。
励ましてくれるモイラはいいひとだったんだな。死んだと聞かされりゃショックだわ。
そして現在。一緒に帰るオブグレンが気遣ってくれます。
敬虔な信徒だと思っていたのはお互い様だったんですね。オブグレンも今の体制に反感を持っている。
町をうろついている「目」から逃れるようにして二人は歩きながら話します。
オブグレン、妻がいるんだって。つまりレズビアンで、子供は養子をとったってこと? 妻子はカナダにいて、オブグレンは出国しようとしたときに捕まったんだとな。
あと侍女は耳の赤いタグがあるから逃げられない、と言ってます。GPSでもついてんのかな。
別れ際にオブグレンがこっそり話。主人公の屋敷には「目」がいるらしい。誰のことか疑心暗鬼になるオブフレッド。なんでオブグレンが知ってるのかも謎だけど。
不気味なBGMと揺れるカメラワークで、オブフレッドのぐらぐらする気持ちが伝わってきますね。
わたしの名はジューン
最後に、主人公の本当の名前が明かされました。「ジューン」。その名前を取り戻せる日がくるのか。娘とは再会できるのか。
重苦しい世界設定と音楽。人々は抑圧され、言葉も信仰も自由にならない。違反すれば見せしめのように処刑される。
子供を産むだけの侍女という制度がショッキングでしたが、それ以外の部分も細かく作りこまれていますよね。こんな国が本当にあるかもしれないというリアリティにぞっとします。
現状では主人公はただ耐えるだけですが、ドラマとしてそれだけで終わるわけない。これからどうやって立ち向かっていくのかが楽しみです。
ハンドメイズ・テイル/侍女の物語はHuluでしか見られないんですって。
他のVODでもやってくれればいいのに。
重苦しいけど続きが気になるドラマだよ!
はじめまして
初めまして! ナコです!
ここではナコが見た海外ドラマの感想を書いていこうと思っています。
感じたことをできるだけ細かく書く! がモットーです。
ドラマを見て感想を語り合いたい方、共感したい方、新しく見るドラマを探している方に届くといいなと思っています。
◆自己紹介
一児子育て中のパート主婦。
夫がVODを契約したのをきっかけに海外ドラマにハマる。
現在HuluとAmazonプライムを契約しているが、Netflixも気になっている。